トンガラシ地蔵

[ ] 2011/01/14


トンガラシ地蔵堂


 欣浄寺みのり幼稚園の角地に小さな地蔵堂があります。
 扉には赤い唐辛子が幾つか結びつけられていています。
 地蔵堂内には、真っ赤な帽子をかぶり、赤い着物を着せられたお地蔵さまが祀られています。明和3年(1766)に祀られたお地蔵さまです。
 地蔵堂脇の空地には宝暦五年・宝暦六年等と彫られた、三基の庚申塔も置かれています。

 

 昔は囲炉裏の煙で目を病む人が多く、このお地蔵さまに、唐辛子を供えて願掛けをすると、眼を病んだ人を治してくれるという信仰があります。
 秋になると地蔵堂の扉にたくさんの赤唐辛子が供えられ、真っ赤な目の人たちが願かけ参りに来ていたといいます。
 眼にご利益があるお地蔵さまはヤンメ地蔵とも呼ばれることもありますが、土地の人はこのお地蔵さまを「トンガラシ地蔵」と呼んでいます。
 地蔵堂の中をのぞき込むと、ドーナッツのように丸いまん中に穴が開いた石も祀られています。
 多摩川などで、選んで拾ってきた石で、やはりお供えしてお願いすると眼の病が癒されるとのこと。形が「目」に似ているからだといいます。
 このトンガラシ地蔵は「日本のお地蔵さま100選」にも選ばれています。

念仏講

 トンガラシ地蔵がある北原地区の人たちは長く、念仏講を開いています。
 念仏講とは、信仰を持つ人々が集まって念仏を唱える会のことです。
 毎年2回行われており、2月1日はテントウ念仏(お天道様があるうちは念仏を唱える)。10月23日には「おこもり」と呼ぶ夜更けまでの念仏講が行われています。
 お供物を持ち寄り行う講中では、四方山話に花を咲かせる場でもあります。
 以前は当番の家までお地蔵さまを運こび、講中が行われていたとのことですが、現在はトンガラシ地蔵に近い、「北原自治会館」で行われています。
 

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