日野宮神社

一年おきに巡行してくる八坂神社のお神輿
一年おきに巡行してくる八坂神社のお神輿

日野本郷四谷、現在の栄町2丁目に鎮座する日野宮神社。その創立年代は不明ですが、祭神は、天御中主尊(あめのみなかぬしのみこと)・高魂尊(たかみむすびのみこと)、そして武蔵七党、西党の祖、日奉宗頼が武蔵国の国司となり、その孫西内大夫宗忠が西党の始祖となって、その子孫が祖神を祀って日野官権現と称したといわれています。

日野で最も古い神社と思われ、今でも地元の人々は「権現様」と呼ぶ人もあります。

現在でも四谷地区の鎮守として大切にされており、大晦日から元旦にかけて参道には灯篭が並び、境内で焚かれるたき火を囲んで、新年が祝われています。

元旦の「花灯ろう」

小正月には境内でサイノカミ(どんど焼き)も盛大に行われています。

春と秋にお祭りが行われ、特に秋はお囃子が響き、子ども神輿が地区を巡っています。隔年ごと東と西に順路を変える八坂神社のお神輿も日野宮に巡行してきます。

日野宮神社の参道には開発が予定されている自然体験広場から彼岸花も移植され、毎年の初秋の境内を飾っています。

サイノカミ(どんど焼き)
サイノカミ(どんど焼き)

日野宮神社には三体の仏像が安置されています。これらは平成5年(1993)までは四谷自治会館(元の四谷阿弥陀堂)長い間大切に奉られていたものです。

この自治会館が取壊しとなったため、日野宮神社へ遍座されたものです。このうち一体は日野市有形民俗文化財の木造菩薩立像(伝虚空蔵菩薩像)、そして日野市指定有形文化財の木造阿弥陀如来立像と木造阿弥陀如来座像が安置されています。

日野宮神社今昔

日野宮神社は地元の氏神様として四谷の人々からあつく信奉されてきましたが、戦時中には武運長久を祈願する氏子 を送り出す辛い場所ともなっていました。

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