加組の楽隊の話
加組(森町・横町・金子橋・北原の4つの町内の連合組織)に昭和の初めに結成された楽隊があったそうです。『北原村ととんがらし地蔵』(北原とんがらし地蔵講)に次のように記されています。
「大太鼓・小太鼓・クラリネット・トランペット等で、加組町内で出征する家から出発し、八坂神社で武運長久を祈願し、日野駅まで楽隊を先頭に町内全員で見送った。また、青年団の運動会や立川・青梅方面の商店の開店祝いに呼ばれてご祝儀をもらい、よい小遣いになった。昭和19年(1944)頃になると青年たちが兵隊に行っていなくなり、小学校高等科の生徒が練習した。やがて戦争が激しくなり消滅した。」