日野橋開通
日野橋は国道8号(東京〜甲府線)が多摩川を渡る橋として、大正15(1926)年8月25日に開通しています。これによって、江戸時代初期から使われてきた日野の渡しは270年あまりの歴史に幕を閉じています。
建設当時の長さは201間7分(約367m)、幅4間(7.3m)、費用は13万4274円(当時)で建設されました。
同時に日野橋から日野警察署までの間に連絡道も整備されています。
開通当日は盛大に祝賀会が開かれ、立川側で式典が行われた後、渡り初めが行われ、日野南詰めに設けられた宴会場で祝賀の宴も開かれています。
日野からは、「滝瀬家親子3代」のみなさんが、渡り初めに参加、当日使用した草履や記念品の扇と銀製のワイングラスが郷土資料館に保存されています。
昭和39年(1964)、東京オリンピック自転車競技が甲州街道を通過することとなり、また、交通量の増加から歩道の必要が生じ、大規模な改修工事が行われています。