送電線の鉄塔
日野宿の風景に写る送電線の鉄塔です。当時は水力発電が主流でしたが、山間部の発電所から送られて来た電気は、日野台地を経て、多摩川を越え、立川方面へと進んで行きました。
№1793の写真は佐藤元雄家所蔵の明治41年(1908)6月発行の『東京電燈株式会社水力電気事業実況』に掲載されている多摩川に立つ送電線の電柱の写真です。上流側に多摩川鉄橋が見えます。甲武鉄道は明治39年(1906)10月1日に国有化され中央本線の一部となっています。

多摩川之鉄柱 1907頃
佐藤元雄氏所蔵

多摩川ノ渡船 ‐ 藤屋発行日野名勝絵葉書 1919
<鉄塔>
佐藤元雄氏所蔵

日野尋常高等小学校卒業記念写真 1929(1) 校外授業 ‐ 精進場付近
<鉄塔>
中嶋基宏氏所蔵

仲井の鉄塔-昭和10年代中頃
小池亮一氏所蔵

北原の田んぼから仲田の蚕糸試験場方面の眺め 昭和20年代初頭
<鉄塔>
稲谷順子氏・怜子氏・矩子氏・治子氏(現在:日野市郷土資料館)

神明社方面を望む 1956頃
<鉄塔>
志村章氏撮影

雪の大昌寺山下 昭和30年前後
<鉄塔>
安西実氏撮影

競馬場 ‐ 昭和30年代初頭
<鉄塔>
本所智恵子氏所蔵

組合員の人たちと多摩川脇をドライブ 1959
<鉄塔>
本所智恵子氏所蔵

中央線多摩平陸橋の東から西方を望む 1962頃
<鉄塔>
戸高要氏撮影
昭和31年(1956)1月3日、米軍に接収されていた立川基地に着陸しようとした米軍の輸送機が、仲井の鉄塔に接触して(燃料切れとの説もあり)墜落したというようなエピソードもあります。幸運にも事故の被害者はいませんでした。