送電線の鉄塔
日野宿の風景に写る送電線の鉄塔です。当時は水力発電が主流でしたが、山間部の発電所から送られて来た電気は、日野台地を経て、多摩川を越え、立川方面へと進んで行きました。
№1793の写真は佐藤元雄家所蔵の明治41年(1908)6月発行の『東京電燈株式会社水力電気事業実況』に掲載されている多摩川に立つ送電線の電柱の写真です。上流側に多摩川鉄橋が見えます。甲武鉄道は明治39年(1906)10月1日に国有化され中央本線の一部となっています。
昭和31年(1956)1月3日、米軍に接収されていた立川基地に着陸しようとした米軍の輸送機が、仲井の鉄塔に接触して(燃料切れとの説もあり)墜落したというようなエピソードもあります。幸運にも事故の被害者はいませんでした。