日野の図書館

昭和40(1965)年代 新東光寺団地 右端が前川館長

昭和40(1965)年9月21日、1台の移動図書館ひまわり号が市内を巡回し始めました。初代館長は前川恒雄さんでした。前川さんは、建物の図書館をひとつ作ってそれでおしまいではなく、まず図書館がどういうものかを身をもって知ってもらうために、あえて移動図書館による図書館サービスを選んだといいます。

「いつでも・どこでも・だれでも・なんでも」をモットーに、一人一人の市民を対象に本の直接貸出サービスを始めたのでした。そのころの図書館といえば、学生や一部の限られた人たちのための施設というイメージが一般的でしたが、貸出を基本とした日野市立図書館の実践は知的好奇心をいだく多くの市民から受け入れられ、利用は野火のように広がりました。それまでの図書館のイメージを大きく変え、希望にあふれた「市民の図書館」の理想として全国的にも注目されるモデル図書館となりました。

時を重ね、市内各地域に分館も整備され、中央図書館と移動図書館と一体となった図書館網が整備され、サービスのいっそうの充実が図られています。もうすぐ60周年を迎えようとしている日野市立図書館ですが、暮らしのなかで本当に役立つ市民のための図書館を目指して地道に歩みを続けています。

歴代のひまわり号 初代から通算11台目まで

参考

  • 『移動図書館ひまわり号』 前川恒雄著 初版 筑摩書房 昭和63(1988)年4月/復刊 夏葉社 平成28(2016)年7月
  • 『本の力 図書館の力を信じて ―日野市立図書館開設五十周年記念誌―』日野市立図書館編集・発行 平成28(2016)年2月
  • 『移動図書館ひまわり号』(絵本) 広田美緒/絵 石嶋日出男/文 平成27(2015)年9月 

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