日野宿にあった茅葺き(藁葺き)屋根の家
昭和30年代頃まではまだ普通に見かけた茅葺き(藁葺き)屋根の家を紹介します。茅とはススキやチガヤ、ヨシ(アシ)などの総称を呼び、本当の茅葺き屋根だと一世代十分にもつといわれ、夏は涼しく冬は暖かいといいます。
写真を提供していただいたなかでは、昭和40年代後期まで現存していた山下の小池家の茅葺き屋根の家があります。
一方、現存しているものに、小金井市にある江戸東京たてもの園に移築された溝呂木雄蔵家の茅葺き屋根の家があります。明治26年(1893)に起きた日野宿の大火で家を焼失した下宿の溝呂木家が、八王子にあった千人同心の子孫である塩野家から建物を買い取り、その部材を転用して建てたそうです。
参照:松本保家の新築工事
北原の故松本保翁によって撮られた、昭和38年(1963)4月から5月にかけて行われた新築工事前の茅葺き屋根の家の解体風景です。